水曜日のパリ。オデオン通りの街路樹が、通り過ぎる人と、建物の上に揺れる影を落とす信号待ちの人々、バスの音、そして木々のざわめき、何も起こらないようにして、この日常の中にこそ、確かなリズムがある。 どこか懐かしくて、今ここに生きていることを感じじゃってくれる光だった。

橋の下で映画の撮影が始まっていた。ケーブルやカメラの向こうには、何気ない日常の光景、パリでは、映画のような一日が時々ほんとうになる。

週の始まり、空はどこまでも青く澄んでいた、駅前には静かな緊張感と、まだ柔らかい朝の光。交差点で立ち止まる人々は、それぞれの時間に向かって歩き出す見慣れた風景も、月曜の朝だけは特別な顔を見せてくれる、一杯のコーヒーの前の、一瞬の静けさ。

パリの木曜の朝。路地の片隅に、誰かのユーモアがひっそりと置かれていた通りを抜けると、街は目覚めかけた光に包まれ、川辺の船たちが静かに揺れていた、この街は、足元にも空にも、さりげなく物語を隠している、それを見つけるだけで、今日という日が少し優しく感じられる、Petites histoires d'un matin parisienJeudi matin à Paris.

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