静かに広がる水面。その奥に浮かぶ黒い影は、川に入った一匹の犬。岸辺の男は言葉を使わずに、その犬と対話しているようだった。心がふれあう瞬間は、音もなく、ただ波紋だけが語っていた。Au-delà du silenceLa surface de l’eau s’étend paisiblement.Une silhouette noire, un chien dans la

街の飾る小さな作品たち、そこには無名の声が生きている、静かな路地の奥に射す光と、足元に広がる深い影、一羽のハトが、その境界を確かめるように歩き出す街を彩る色、光と影、そのすべてに物語がある。

空をわたる白い布と、赤や緑の旗。カフェの窓辺に、小さな紙コップとシュガーポット、ベンチに腰掛ける女性のもとにも、春の光が舞い込む、それぞれの場所で、誰かの願いが、祈りが、そっと風に乗っている。

やちむんの里では、時がゆっくりと流れる。赤瓦と木の草間を歩けば、人懐こい猫が膝に眠り、ひび割れた壁に深い温もりが宿る。光と影が交差するこの小さな村は、まるで「陰翳礼讃」の一節のように、静かに世界を包んでいた。

TOP